こんにちは、はなまげです。
今回は「スプレッド」と「スワップ」について学んでいきましょう。
もくじ
スプレッドとは
FXの取引をする際「買値」と「売値」には微妙な価格の違いがあります。
この「差額」によってFXでは売買の注文を出すと、必ずマイナスの状態から取引がスタートするんです。
この「差額」を「スプレッド」といいます。
スプレッドはFX業者の「取引手数料」のようなものですね。
取引をするたびに必ず発生するので「取引コスト」なんて呼んだりもします。
スプレッドは幅の変動はあれど「〇〇pips」なので、取引するロットが大きくなればそのぶん高額に…
正直イタイですがスプレッドを無くすことはできません。
ならば少しでもスプレッドが狭い業者を選ぶのもアリです。
業者によってスプレッドの広さが違う
スプレッドは取引する業者によって広さが違います。
ドル円のスプレッドが
・A社では0.2pips
・B社では2.5pips
なんてことも。
取引するロットが10万通貨であれば、その差はおよそ2,300円。
3回の取引で6,900円も違ってきます。
なぜこんなにもスプレッドに差があるかというと、
主な違いは「国内口座」と「海外口座」という点。
海外口座はハイレバレッジやゼロカットシステムなど、トレーダーにとってのメリットが大きい反面スプレッドが広いのが特徴です。
一方で国内口座はゼロカットシステムがなく、レバレッジも25倍が限度ですが極端にスプレッドが狭くなっています。
どちらが良いとは一概には言えませんが、自分の性格や資金にあわせて選ぶとよいでしょう。
スプレッドが広がる時間帯
スプレッドは特に海外口座で変動制を採用しています。
変動制スプレッドとは、時間や取引の流動性によってスプレッドの広さが変化するというもの。
基本的には1日を通してほぼ一定ですが、スプレッドが広がりやすい3つのタイミングがあります。
・日本時間の早朝
・閑散相場
・重要指標発表の前後
日本時間の早朝
日本時間の早朝5:00から8:00の間は取引が薄くなり、スプレッドが広がりやすい傾向にあります。
通貨ペアによっても変動の幅が違います。
この時間にポジションを保有していると、予想外に広がったスプレッドの影響で損切りになってしまうような事もあるので十分注意しましょう。
閑散相場
FXの市場は平日ならほぼ年中無休で動いていますが、なかにはほとんど相場参加者がいなくなる「閑散相場」というのがあります。
閑散相場が訪れるのはおもに
・イースター休暇の前後
・クリスマス休暇の前後
・夏枯れ相場
海外のトレーダーさん達は「休む時はガッツリ休むぜ」というスタイルらしいので、彼らの大型連休にあたる上記3つのタイミングが閑散相場になりやすいです。
イースター休暇は4月はじめ、クリスマス休暇は12月24日頃から年末まで。
夏枯れ相場は明確な日にちは決まってませんが、8月は相場が動きづらいと覚えておきましょう。
重要指標発表の前後
経済指標の中でも相場を大きく、一瞬で動かすものがあります。
そういった指標の発表前後ではスプレッドが大きく広がる傾向にあるので注意しましょう。
特に注意すべき経済指標は以下のとおり
・FOMC
・米雇用統計
・CPI(消費者物価指数)
他にも相場を大きく動かす経済指標はありますが、上記3つは必ずと言っていいほど大きく動くのでスプレッドも広がりやすいです。
スワップとは
スワップ(スワップポイント)とは、取引する通貨ペア間の「金利差」によって発生する金額です。
保有しているポジションの量に応じてスワップの金額も変わります。
レートの動きに関わらず、ポジションを保有しているだけでお金が入ってきたりします。
でも、入ってくるだけじゃない。
ポジションを保有しているだけでお金が減ってしまうパターンもあるから注意が必要です。
スワップが発生するタイミング
スワップは発生するタイミングが決まっています。
マイナススワップでお金を取られたくなければ、その前に決済してしまえば大丈夫です。
そのタイミングは、NYクローズをまたいでポジションを保有した場合にスワップが発生します。
具体的には日本時間の早朝6:00(冬時間は7:00)がNYクローズの時間です。
スワップ3倍デーがある
為替相場は月曜日から金曜日までオープンしていますが、その中でも「水曜日」だけはスワップが通常の3倍加算される特別な曜日です。
なぜ3倍になるかというと、土日のぶんのスワップがまとめて水曜日に加算されるからです。
いわゆる新興国通貨と呼ばれる高金利通貨を取引していれば、水曜日(木曜日の早朝)には大きなスワップポイントが入って来ます。
・トルコリラ
・メキシコペソ
・南アフリカランド
取り扱っている業者も多いのでスワップ投資家を目指してみるのもアリかも。
スワップ投資は放置型のFX
FXのイメージといえば「1日に何度か取引をしてトータルで利益を残す」
だと思うんですが、スワップ投資は一度ポジションを保有したら基本的には放置です。
上下するレートに一喜一憂することもなく、ただスワップが加算されていくのを待つ感じ。
あまり忙しくトレードしたくないという人にはおすすめかもしれません。
でも、高金利通貨は稀にとても大きな値動きが起こるので、その時に元本をロスカットしてしまう危険性もはらんでいます。
そのあたりを十分に理解したうえで運用することが大切です。
今回はこれくらいで。
次はリスクを限定する方法をお伝えしますね。
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