FXの取引をして利益を狙うには、「注文」を出してポジションを建てることになります。
株式のトレードでは
「安く買って高く売る」
というのが一般的です。
・「ここまで下がってきたら買おう」
・「今は買い場か?」
・「買いたかったのに上がってしまった」
こんな感じで株式は買えるところを探しがち。
ところがFXは違います。
もちろん安く買って高く売ることも良いのですが、
FXは「売り」から取引をはじめられるのが特徴です。
高いところから売って安くなったら買い戻すことで利益が生まれます。
チャートでいうと下がれば下がるほど利益になるんですね。
「買い」と「売り」どちらからでも入れるのがFXの特徴であり良いところです。
良いところと言ったのは、買いと売りのどちらからでも入れるということは、レートがどっちに動こうが利益を出せるチャンスがあるということ。
ポイント
買い注文のことを「ロング」
売り注文を「ショート」といいます。
今からレートが上がりそうだなと思えばロングを、下がりそうだなと思うならショートするという感じです。
ロングやショートの注文を出すことを「エントリー」といいます。
エントリーすると瞬時に注文が通り、チャート上に「ポジション」と呼ばれるあなたの注文が表示されます。
こんな感じ。
ロングであればポジションよりもレートが上にあれば利益に、
反対にポジションよりも下にレートが来るとマイナスというイメージです。
利益が乗っていても「確定」させなければ自分のものにはなりません。
利益を確定させることを「利確」や「利食い」といい、損失を確定させることを「損切り」といいます。
利食いや損切りを総称して「決済」と覚えましょう。
エントリーで相場に入ったら決済して相場から出る。
エントリーと決済は必ずセットになります。
えっと・・・大丈夫ですか?
ちょっと覚える用語が多すぎて大変かと思いますが、すぐに慣れてしまうので現時点で覚えられなくても全然平気ですよ。
価格はなぜ動くのか
我々トレーダーは「買いだ売りだ」と注文するわけですが、
いったいなぜ価格は動くのでしょうか。
それは需要と供給のバランス。
売りたい人より買いたい人の方が多ければ価格は上昇します。
厳密に言えば「売り注文の量」よりも「買い注文の量」が上回ると価格が上昇します。
上記の2つは似て非なるもので、
たとえ100人中99人が1ロットずつ売っていても残る1人が100ロットの買い注文を入れれば価格は上昇するということ。
また、チャートには注文が集中する場所が存在するので、そういったところにレートが差し掛かると一気に大きく動いたりもします。
新規注文と決済注文
前述した「注文の集中する場所」というのは、
新規注文と決済注文が重なるところです。
例えば「ロング」の注文は買い注文だといいました。
ロングしたポジションを決済するには反対売買を行います。
つまり「売り」です。
買い注文(ロング)で相場に入った場合は、売り注文で決済します。
逆もしかりです。
売り注文(ショート)でエントリーした場合は決済の時には買い注文が出されます。
新規でロングしたい人が多い局面は、
すでに売っていた人からすると戻される前に利益を確定させたい場面。
つまりどっちも買い注文なんですよ。
そういうところでレートはグンと動きます。
ということは、そういった場面を狙ってトレードすれば利益を狙いやすくなります。
事前に動きそうな場所を察知できますからね。
これが「テクニカル分析」です。
他にもさまざまなテクニカル根拠を積み重ねて、トレードをプラスで終える確立を少しでも上げていく。
それによって月単位、年単位で安定した結果を残せます。
何も難しいことはありません。
テクニカルの基礎基本を泥臭く学びましょう。
今回はこのあたりで終わります。